日本の土壌には、褐色森林土、沖積土、黒ボク土等々の種類がある様に、
オーストラリアには、Podosol、Chromosol、Ferrosol等々があります。
この分布図は、Australian Governmentの分布図です。
オーストラリアの土壌に関する情報は、
Australian Government
Australian Soil Club を、ご覧下さい。
分布図をざくっと見て頂くと、Tenosol、Rudosol、Vertosol、Kandosol、南部ではCalcarosol、これらがオーストラリアの大多数を占めています。
自分が住んでいるまわりを見渡すと、山あり、竹藪あり、田畑あり、川ありと、
森林の土壌であったり、粘土質であったり、砂質であったりと、様々な土壌が混在していると思われます。
枚方の土壌と言うことで均一ではありません。
オーストラリアもそうかなと考えると、ザくっと土壌をとらえる事がベストかなということで、
土壌の詳細は前述のAustralian GovernmentやAustralian Soil Clubのホームページをご覧頂く事にして、
わたしにとってのキーワードを紹介させて頂きます。
Tenosol:砂質で低保水力、20%程の空気を含んでいます。
Rudosol:カルシウム
Vertosol:粘土質
Kandosol:珪酸質
Calcarosol:炭酸カルシウム、珪酸質
それ以外の土壌のキーワードとしては、鉄分・珪酸質と言ったところです。
わたしが現在使っている用土等を当てはめると、
炭酸カルシウムは牡蠣殻石灰に90%以上含まれています。
珪酸質としてはパーライトにSiO2(珪酸)が70%含まれます。
粘土質としては赤玉が粘土です。
不足しているのは、砂質、低保水力、空気層です。
では砂質から、
分布としては少ないのですが、Podosolに含まれる石英が頭から離れなくなってしまいました。
砂は岩石が風化することにより砂になりますが、石英は風化に強く、砂には多くの石英が含まれます。
風化する原石は何か?
わたしがすぐに浮かんだのは花崗岩です。
ウィキペディア で調べると、花崗岩はSiO2(珪酸)を76%も含有している様です。
珪酸質であるというのは偶然の一致でしょうかね?
花崗岩系の園芸用土としては、岡山土というものがあります。
通販で取り寄せすると高いものになるので、どうしようかなと思案していると、偶然立ち寄ったホームセンターに岡山土が置いてありました。
間髪いれずに2袋購入。
ネットで調べてみると、岡山土の放射線量は0.2〜0.35μSv/hだそうです。
文部科学省 が発表している空間線量では、大阪市此花区が0.047μSv/h、寝屋川市が0.073μSv/hでした。
測ってガイガー では、地面高の放射線量が寝屋川で0.2μSv/h、奈良で0.35μSv/hでした。
ちなみに国際線高度11000mでは、1.61μSv/hだそうです。
岡山土は園芸用土として使用されていますし、岡山土の放射線量は特に気にすることはないでしょうね。
放射線と園芸の関係として考えられることは、
放射線には殺菌効果があることから、用土の殺菌。
低放射線による植物への成長促進、遠赤外線効果。
色々と理由をこねくりまわしたものの、
オーストラリアの大地に露出する花崗岩、花崗岩が風化した砂、これを見るとやはり花崗岩を混ぜるしかありませんね。
と言うことで、岡山土2袋と御影石砕石小粒1袋購入済です。
次に空気層と低保水力ですが、水はけ、土の価格等を考慮して、軽石ベースの用土を検討しています。
ただ軽石は鹿沼土より保水力が強く、赤玉よりやや弱い程度の保水力がありますので、
ドレイン素材としては排水能力の強い富士砂を候補として選定しました。
配分はこれからですが、候補素材は以下の通りです。
用土一覧
軽石
岡山土
御影石砕石小粒
富士砂
パーライト
赤玉
鹿沼土
ゼオライト(クリノプチロライト)
牡蠣殻石灰
バーク堆肥
くん炭
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