苗の場合、Ligno-tuber(リグノチューバー)と言うより、Lignin-tuber(リグニンチューバー)と言うのが適切かなと思います。
リグニンとは、植物中にセルロースなどと結合して存在する高分子化合物で、細胞壁に堆積して木質化を起こし、植物体を強固にする物質です。
また、チューバーとは、塊茎と訳されますが、この場合はチューブ状のものと表現するほうが適切かなと言ったところです。
木材には20~30パーセントのリグニンが含まれると言われますが、もっと高濃度のリグニンが根元の環状チューブの中に生成されており、根っこが吸い上げた水分によって希釈されながら、茎・葉へと送り込まれると考えるのが妥当ではないでしょうか。
つまり、種から根っこが押し出され、リグニンチューバーが発生する部位でリグニンを生成し、根っこが吸い上げた水分に供給することによって、リグニンチューバー発生部位より上部は木質化が進んで茎となるという仕組みの様です。
また写真の通り、環状チューブに突起が出ていますので、発芽定着根的な役目を果たしているのも、事実ではないでしょか。
このため、発芽間もなくの苗を植替えすると、Lignin-tuber(リグニンチューバー)が損傷を受け、苗が弱ってしまいます。
ポリマーからセラミスグラニューへ植替えしたもの6本のうち、6本ともこの様な状態です。
微妙な違いを言えば、1本は辛うじてと言ったところです。
この写真は昨日のもので、今日、土から上を見ただけなら、枯れたと判断してしまう様な状態です。
また、ポリマーからポリマーへ植替えしたもの6本のうち、4本はこの写真程度に弱っています。
自転車に乗っていて釘を踏んで、タイヤの空気が抜けてしまった様な状態で、
植替えによってリグニンチューバーが損傷を受け、木質化物質のリグニンが環状チューブから抜けてしまい、上部に供給出来なくなった事により、苗が枯れてしまうのでしょう。
ポリマーからポリマーへ植替えした分の状態を考慮すると、リグニンチューバーは水分によって、再生しやすくなるのでしょうか?
このリグニンチューバーが植替えに耐えられる時期は、皆さんの経験則の通りです。
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