でも、オーストラリアの植物はこの環境で元気に育っているわけです。
砂漠と言うと、『サハラ砂漠の様な砂丘』や『不毛の地』を連想してしまいますが、
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ノーザンテリトリーの砂漠地帯にある、エアーズロックで有名なウルル-カタ・ジュダ国立公園の写真を見ると、結構草が生えていますよね。
ウルルはオーストラリアのど真ん中、赤茶けた大陸のど真ん中です。
大阪の年間降雨日数:110日 降雨量:1400㎜弱に対して、ウルルは年間降雨日数:42日 降雨量:300㎜弱です。
大阪では3~4日に1回雨が降っていると言う事になりますが、ウルルでは8日に1回の割です。
最高気温が20℃を下回らないこの地で、8日に1回の降雨で、こんなに緑があるのが不思議でした。
私の場合、ユーカリの用土をそこそこ保水力のある用土で、表面を乾燥させながら育てていますが、果たしてこれでよいのか?
それとももっと乾燥させる方が良いのかの疑問が発端で、私なりに調べてみました。
オーストラリアの地層を調べている中で、ゼオライトという鉱物がヒットしました。
『ゼオライトは約500万年から1000万年の長い年月をかけて生成したケイ酸アルミが主体の多孔質鉱石で、邦名を沸石といい、カルシウム・マグネシウム・鉄・ナトリウム・カリウムなど種々のミネラルが含まれています。』
アメリカ大大陸のゼオライト地層は約3千万年前で、オーストラリアのゼオライト地層は約3億年前のもので、純度・密度の高いゼオライトがオーストラリアで採取されるそうです。
すべての地中と言うわけにはいかないと思いますが、ミネラル豊富な地層が存在している様です。
水分という面では、ウルルよりさらに東になりますが、大さんせい盆地があります。
鑽井盆地(さんせいぼんち)とは、掘りぬき井戸によって地下水が自然に噴きでる様な盆地ですが、これに大の字が付く盆地です。
雨の多い東部高地から、地下水が流れ込み、大さんせい盆地に地下水が蓄えられています。
200万年間蓄積された地下水が自噴しているという事です。
また、低レベルの核廃棄物処分場の建設に際して数か所がスクリーニングされ、地下水面の深度が高いこと、地下水が高濃度の塩水であることなどで、南オーストラリアのウーメラに決まった様です。
要するに、『地下水面の深度が高いこと』とは、地表から深く無い場所に水脈があると言う事で、ユーカリの根っこは、この地下水脈に向かって直根を伸ばすという事には他ならないと思います。
ここで引っ掛かったのが、『地下水が高濃度の塩水であること』で、ユーカリには耐塩性を持ったものがあります。
海岸沿いのユーカリが耐塩性を持っているのは当然だと思いますが、内陸のユーカリでも耐塩性を持っているのは、塩分を含んだ地下水を吸収できるように、耐塩性があるのではないでしょうか。
ユーカリが地下水を求めている大きな証拠とも考えられます。
どなたのブログかは忘れましたが、地面を掘るとじわじわ水がしみ出てくると言うのを、読ませて頂いた記憶があります。
雨が少なくても、地下には十分な水分があると思っても良いのではないかなと言ったところです。
ユーカリにはあまり肥料をやらないという説明書きを見ますが、肥料をやらなくても育つだけのミネラルを豊富に含んだ水分なのです。
現時点の1つの仮定として、日照が強く、土の表面はからからですが、土中には十分な水分があり、養分としてはミネラルが豊富と言ったのが自然の環境だとしたら、
鉢の中の土は、保水力の強い用土を下部に、赤玉の様な乾燥しやすいものを上部に入れた構造がベスト???
それともそこそこの保水力を持ったもの一色で、表面を乾燥させながら育てるのがベスト???
すべてのユーカリに当てはまるとは思えませんが、私の基本的な用土、水やりの方針にしてみます。
もっと調べてみないと本当の事は分かりませんが、育てるのと並行しながら、勉強させて頂きます。